ライブドア(銘柄コード:4753、東証マザーズ)
「思ひ出株」としていろいろな株を上げてきたが、この銘柄ほど思い入れのない銘柄も珍しい。
というのも、このライブドアはもともと買うつもりがなかった銘柄なのだ。
では、なぜ買ってしまったのか?それは実にバカバカしい性格が出てしまったからだ…
ライブドアを買った(買えてしまった)時期は、フジテレビの買収事件の終わり頃か終わって間もない頃だった。ちょうどこの頃、別の銘柄を買った時に資金が中途半端に余った。本格的に投資するには絶対額が足らず、低位株を最低単位で買うには多すぎる額といえば分かるだろうか。今ならそのまま機会が来るまで放っておくことにするが、この頃は(最近だが)余剰資金を放置しておく事が機会損失になってしまうような気がしていたのだ。そこで何か銘柄を探そうとした。
目についたのはライブドアだった。
金額が安い。300円台(当時)で1株単位。法のグレーゾーンを巧みについた結果の株価だが、単純に考えるとガキの小遣いで十分に買える株だ。余剰資金で買うには都合が良い。
しかし、あまり買いたくはなかった。
というのも、ライブドアのやり方が好きではなく、投資したいという気が強く起きなかったのだ。
確かに、この会社は合法の範囲内で(法の網をくぐって)虚飾の資産を増やしている(11月2日現在で単独PERが641.7倍!連結が56.3倍)ので、現行法上の問題はない。
しかし、法の範囲でOKとしてもモラルとしてはどうだろうか。あまりないように思える。
というのも、株式分割1:100事件や、子会社の
ライブドア証券が主幹事を務めた
エフェクター細胞研究所(銘柄コード:4567、名証セントレックス)の超不振ぶり等を見ると、どう考えても個人投資家を食い物にしているような気がしてならないのだ。この株の処分後しばらくしてから知ったのだが、ライブドア証券の上記銘柄の主幹事ぶりはあまりにも無責任すぎる。投資家を馬鹿にするのにも程がある(4567を買ったわけではないのであしからず)。
…と今は怒りすら覚える本銘柄だが、当時は「ちょっとうさんくさい」程度にしか思っていなかった。「余剰資金を無駄に遊ばせるくらいなら、この銘柄でデイトレの練習をした方が良いかもしれない」という感じだ。しかし、あまり買いたいとは思っていなかったので、購入価格の下限で一ヶ月注文を出しておいた。ここまで下がる事はないだろうという気持ちだ。最低値なので、買えるなどとは思っていない。一日で買えなかったら注文を取り下げよう。
…数日後、保有銘柄にライブドアが入っていた。
テキトーに注文を出したせいか、取り消すことを忘れていたのだ。まさにうっかり買ってしまったのだった。
期待をしていないので、持っていても面白くない。
なので、マイナスにならない程度で売ってしまうことにした。
そこで、少し上がったところで売った。
手数料や税金を引いた後の利益は千数百円だった。「万」がつくわけではなく、あくまで千数百円。今までで一番少ない売却益だ。売却にかかる費用のことをあまり深く考えないでテキトーに売り注文を出してしまったのだった。そうしたらうっかり売れていた。
うっかり買ってうっかり売れてた銘柄、それがライブドアだった。
まあ、それでも短期間のうちにプラスで処分できただけよかった。
今後、買うかどうかは分からないが、仮に買うとしても中長期の視点では考えず、完全にデイトレ銘柄として割り切って買うだろう。
※ライブドアファンの人、読んでいたらスイマセン。でも、この銘柄はあまり好みではありません。
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パソナ~リスクの抑え方、PERは要チェック~
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