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by mlsenyou
 
スクウェア・エニックス~合併~
スクウェア・エニックス(銘柄コード:9684、東証一部)

「ドラゴンクエスト(DQ)」
「ファイナルファンタジー(FF)」
社会現象になったくらいだから、知らない人はいないと思うが、これらを出している会社がスクウェア・エニックス(以下スクエニ)だ。
この会社が元々は別々の会社だったことも、たぶんほとんどの人が知っていると思う。
念のために書くと、DQはエニックス、FFはスクウェアだ。

合併前の両社はなかなか面白い会社だった。
まず、エニックスはDQシリーズが出た年とそうでない年の売り上げがまるで違う。
その差を埋めようとして様々な形で売り上げ補完するうちに既存資産の再利用が上手くなった。
例えば、DQという資産を使ってリメーク作品を作ったり、プログラムの使いまわしで開発コストを下げたり、雑誌を出版したり、外伝をつくったり…と。
今のゲームは開発に莫大なコストを要するため、多くの会社が資産を有効活用しているが、エニックスは早い段階でこれらを行っていたのではないだろうか。砂漠でDQという恵みの雨を待つサボテンのように効率の良い経営をしていたような気がする。それでいてチャレンジャーのような作品も作る。DQがあったからチャレンジも出来たのかもしれない。

そしてスクウェア。
FFシリーズでは毎回新しい試みをして、常にグラフィック面で業界をリードしていた。
そして、FFから派生させて様々なゲームをシリーズ化していく。
エニックスよりもヒットするシリーズを持っていたが、再利用よりも新しい領域の開拓と限界を求めたがる企業文化らしく、開発コストがかかっていそうなゲームが多かった。案の定、FFの映画化でコケて、ソニーコンピュータエンタテイメントに出資してもらうはめになる。

そんなエニックスとスクウェア。企業文化がずいぶんと違っているが、両社の長所は両社の欠点を補完するのにちょうど良かったのかもしれない。合併は意外だったが、考えてみると納得のいくものだった。
DQもFFも開発期間が延びていき、それに伴って谷間の年の売り上げ補完が問題になってくる。
ならばDQとFFを交互に出せば谷間も短くなる。
そしてスクウェアの豊富な資産にエニックスの再利用文化を合わせれば、様々な企画が浮かんでくる。
売り上げの補完は以前よりも容易になる。
うーん、必然といえば必然だ。

ちなみに合併には種類があり、吸収合併新設合併がある。
吸収合併とは元の会社のうち一方が解散して、もう一方が存続会社となる合併をいう。
新設合併とは元の会社の両方が解散して、新しい会社を立ち上げる合併をいう。
ほとんどの会社は合併する時、吸収合併の形をとる。
というのは、新設合併の場合、新しい会社を立ち上げるために様々な手続きが必要になり、面倒なのだ。それに比べ吸収合併の場合、既にある会社なので手続き面で新設合併よりも簡単にできる。当然、スクウェアとエニックスも多くの企業の例にもれず吸収合併を行い、エニックスが存続会社、スクウェアが解散という形になった。

しかし、この合併というものは株主にとっては面倒なものだ。
何しろ合併比率なるものが大いに関係してくるからだ。
簡単にいうと、A社とB社の発行済み株式数や株価が異なったり、収益力に差がある場合、それに応じて何対何という割合で持ち株数が変わってしまうのだ。例えばA社とB社の比率が1対0.7でA社株を100株もっていたとしたら、合併後には100株が70株になってしまう。もし合併後のAB社の売買単位が100株単位だったら、70株は市場で売買できる単位を割ってしまい、特別な手続きが必要になってしまうのだ。

当時、私はスクウェア株を持っていた。
そしてエニックスとの合併比率はスクウェア1に対し、エニックス0.85。100株単位。
私の持ち株数は85株になり、最低単位を割ってしまった。

もちろん、スクエニもこのような株主に対し救済策を示す。
「残り15株を買って帳尻を合わせませんか?」という手紙を送ってきた。まあ100株単位の方が向こうも管理コストを省けるのだろう。こちらとしても簡単に売買できた方がいいので、15株を追加購入したい。しかし追加購入は出来なかった。
というのは、私が口座を開いているネット証券ではシステム上の問題のためか、帳尻を合わせる事ができないそうなのだ。
仕方ないので85株のまま保有し続けることにした。

持ち株数が減った上、スクエニの株価もなかなか上がらず、しばらくの間、私のスクエニ株はマイナスだった。
その後、DQやFF情報などが市場に流れると株価が徐々に回復。マイナスからプラスに転じたが、最低単位を割っていたので、売りに出す時、書類を書いて証券会社へ郵送しなければならなかった。確か到着した日の株価で売られることになっていたので、自分が本当に希望した値段で売ることができない。しかもインターネットではなく書類なので、手数料もかかる。
そのため利益はほんのわずかだった。

合併はめったにないが、実際に起こってしまうとそれはそれで面倒くさい。
よほど詳細が分かっていない限り、合併銘柄には手を出さない方が良いだろう。

なお、現在、自社株買いが認められているが、これが認められた理由の一つには合併時の合併比率を調整する目的もある。

今回の記事は長すぎる上に分かりにくかったかも。
もう少し簡潔に訂正するかもしれません。

最後に疑問が残っていた。
確か、スクエニの合併前にはスクウェアとエニックスとナムコが株式を持ち合っていたと思った。
合併の際、ナムコがフラれてしまったのは何故だろう?

※8月22日のニュースによると、スクエニがタイトーを完全子会社にするそうです。
ハドソンはだいぶ前にコナミの子会社になってるし…ゲーム業界の変遷に若干の寂しさも感じる。高橋名人はどうなったんだろう?そして15連射と16連射の違いはどのくらい大きかったんだろう?


ソフトバンク~やっぱり売り時は難しい~
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by mlsenyou | 2005-08-20 03:09 | 思ひ出株 | Trackback | Comments(0)
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3年半リーマン生活の後、半年間、中国+東南アジア10カ国を旅する。
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