花の似合う中年になりたいと思う今日この頃です。
坂戸で10時からの用事を済ました後、午後2時半まで時間が空いてしまったので、埼玉を探索することにしました。地元ながら、私はあまり埼玉の事を知りません。こういうのが多いから「翔んで埼玉」が県民受けしたのだろうか…まずは、今が見ごろと言われていた毛呂山町にある花はす広場に行くことに。ここは使われなくなったプールを利用して蓮を育てているようです。ちょっとだけ行くのが早かったかも…咲いているには咲いていましたが、もう少し待てばもっとたくさん花が見れたかなと思いました。プール跡地を利用しているので、当然ながらプール感が強いです。滑り台もそのままだし、建物には「更衣室」の表示もそのまま残っています。人類が滅んだ後のプールはこうなっているのでしょうか。滅びるときには、せめてプールの排水口の栓を閉めましょう。次の新しい命のゆりかごになるかもしれません(?)そんなに広いわけでもなかったので、すぐに見ることが出来ました。有志のボランティアで行っているということなので、素晴らしい試みだと思います。強いて言えば、あまり蓮の咲いていないプールなんかに魚を入れておけば、新しい魅力につながるのではないかなと思いました。コケを食べて育つ種ならエサをあげる必要もなさそうだし。今はオタマジャクシの巣になっています。
その後、毛呂山から越生を通り抜け、嵐山。らんざんラベンダーまつりの会場に到着。iPhoneの古い曲を聴きながら越生の街並みを運転していると、何となくノスタルジックというのでしょうか、そんな気持ちになりました。当然予想していた通りですが、ラベンダーまつりも花はす広場も、自分より若干年配の方が多く、同年代といえば主婦!ある意味、私も主夫!家事育児なら何でもイケます!ある意味、妻の言いなりです…そんな、できる主夫自慢と恐妻家のボヤキをさりげなく入れつつ、入園料を払ってラベンダー会場に入りました。中年臭を忘れるくらい、ラベンダーの香りに包まれました。1歳の娘を保育園休ませて一緒に連れてきたかった。さらに、花の似合う中年は、ラベンダー摘み体験に参加したくなるもの。パンフレットをもらった時点でお花摘みをする気まんまんでした。ミツバチ野郎と花の蜜を奪い合いながらお花をハサミでぶった切ります。嘘です。ミツバチさんと戯れながら「あら~、このお花かわいいわ♪ミツバチさん、ごめんなさいね、先にお花を摘ませてもらうわ。ごめんねラベンダーさん」と優しく昆虫と植物に話しかけながら、お花をハサミでぶった切ります。嘘です。ドライフラワーに適した花のレクチャーを受けたので、いろんな花を真剣に見極めながら黙々と摘んでいきます。ある意味職人的な雰囲気です。こういう地道な作業は好きなので、淡々とやっているようでかなり楽しみながらできました。そんな感じで職人化した私でしたが、作業中ちょっとだけホッコリして表情が緩んだのが、自分が集めたラベンダーの束にミツバチが蜜を吸いに来てくれたこと。なんか嬉しかったですね。ただ、ハサミを持っているのと、ミツバチがいること、抱っこしながら花摘みはムリ…という事で、娘を連れてこなかったのは正解でした。そもそも用事の合間なので、保育園を休ませること自体できませんが。この花束をドライフラワーにして、感受性のない妻にプレゼントしようと思います。帰りの車の中がいい匂いでした。
出店が何店か出ていたので、ロシアのピロシキ屋さんで昼食を買いました。
大学の第二外国語がロシア語だったので、ピロシキをもらうときに「スパシーバ(ありがとう)」と言ったら、ロシア人女性がビックリしたような嬉しそうな顔をして「スパシーバ、なんだらなんだらドーブルィ(?)ジエニ」と言っていました。ナチュナルすぎてほとんど聞き取れませんでしたが、たぶん、「ありがとう、良い日をお過ごしください」的なことを言ったんだろうと思うことにしました。
外国人との久々のコミュニケーションでウキウキしながら、ピロシキと一緒に買ったラズベリースムージーを飲んでいたら、前歯の薄くなったところでウッカリラズベリーの種をかんでしまい、歯が欠けたような感じがしました。
さすが俺。いつもながら最後がしまらない。