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by mlsenyou
 
先生…?(麗江)
麗江の街には演奏場がある。伝統的な民族音楽を演奏してくれるらしい。
伝統音楽の類にはやはり興味がわく。そこで宿のお母さんに場所を案内してもらった。

「今日は偉い先生が来てるんだ」
こう説明してくれたのはガイドをしてくれた宿の息子だ。でも、案内はお母さん。彼は友達とライブに行くらしい。昼間、広場でステージの準備作業を見かけた時に言っていた。何でも有名なバンドが来るとのこと。年齢不詳に見えてもそこは17歳、趣味はギターとパソコンだ。余程、ライブを楽しみにしていたのか、友達が迎えに来ると飛び出すように出かけてしまった。それでも「麗江の街を楽しんでくれ」と言い残すところが素晴らしい。自分が17歳の頃だったら「それじゃまた」くらいしか言えなかっただろうな。

演奏場でチケットを買い、席に座る。
こんなにいたんだ!と思うくらい外国人がいた。ただ、大理古城とは違って年配の旅行者が多い。単に伝統音楽を聴く年齢層の問題で、若い層はライブに行ってしまったのかもしれないが。
中国人の客もかなりの人数だ。いたるところで中国語の会話がなされている。麗江の街は中国人にとっても魅力的な観光地なのだろう。

しばらく待っていると演奏隊が入ってきた。琵琶に似た楽器を持っている女性やドラを持った男性、見慣れない楽器を持った人たちが続々と入ってきて各自の席に座る。
そのうち、ヒゲをたくわえた威厳のありそうな老人が入ってきた。おそらくこの人が先生だろう。気のせいか、目がショボショボしてるようだ。

司会の女性が中国語で演奏隊の紹介を始める。「ようこそ当演奏会へ!」のようなことを言っているのだろうが、詳しい内容はさっぱり分からない。
やがて演奏が始まった。

彼らが演奏し始めた曲は、序盤は懐かしく、やがて宮廷音楽のようになり、壮大な盛り上がりで終わる。感動した!
続いて次の曲が始まる。
彼らが演奏する曲は、序盤は懐かしく、やがて宮廷音楽のようになり、壮大な盛り上がりで終わる…感動した。
そして新しい曲が始まる。
序盤は懐かしく、やがて宮廷音楽のようになり、壮大な盛り上がりで終わる。

さらに次の曲…

同じじゃん。

聴き慣れないジャンルのせいか、それとも曲の流れが似ているせいか、若干の違いはあるにせよ、ほとんど同じに聴こえてしまう。
集中力を欠いてしまい、あくびをかみ殺していた。ふと見ると先生は舞台の上で堂々とあくびをしている。さすが先生!それから私の視線はことあるごとに先生に向かう。
…演奏中、目を閉じながら面倒くさそうに楽器を鳴らす先生。
…自分のパートが少ないのか、キョロキョロと周りを見回す先生。
…もじもじしている先生。
…何と!突然立ち上がって舞台から出て行ってしまった!ちなみにそっちは楽屋とトイレしかない。演奏中にトイレに行ってしまったのか!?
しばらくして先生は戻ってきた。そして次の演奏中、先生は確実に寝ていた。

曲が半分以上終わり、途中で各パートの紹介が始まる。
紹介されると彼らは立ち上がって挨拶をし、楽器の説明をするようにごく短い曲を奏でる。そのたび拍手が起こる。
そして次は先生の番だ。
先生は紹介を受けると勇ましく立ち上がった!そして小さいドラのような楽器を「コンッ」と鳴らす。
拍手がない。
先生は「えぇっ!?」っという顔をしてしゃがみこんだ。そして次に紹介を受けた老人が立ち上がると…
盛大な拍手が起こった。
老人は落ち着いた威厳のある態度のまま穏やかな笑みを見せ、場内の拍手を包み込むように手を振り返す。そこで私は気づいた。

先生を間違えてた。

…演奏場を離れ、宿に戻ると宿の姉さんがソファーでくつろぎながらドラマに熱中していた。姉さんはドラマから目を離さずに聞いてきた。
「演奏良かったでしょ」
「…うん」
その後、姉さんと一緒にぼーっとドラマを見ていた。

麗江観光
中国・目次
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麗江の山
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by mlsenyou | 2004-09-16 10:08 | 中国 | Trackback | Comments(0)
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1976年の早生まれ
埼玉県出身。
3年半リーマン生活の後、半年間、中国+東南アジア10カ国を旅する。
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