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by mlsenyou
 
古事記による大和政権の正当性の理由
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稲佐の浜(稲狭の浜)~国譲りの伝説と古代史~」で書いたとおり、出雲神話の国譲りの話は、大和政権による出雲勢力征服の話を神話化したものと考えられる。ただ、それだけでは大和政権は支配者側であることを証明するだけにすぎず、権力の正当性を伝えたことにはならない。
 古事記が出雲神話を取り上げることで、なぜ国内向けに権力の正当性を示すことができたかというと、それは国つ神と天つ神の始まりの話と、国譲りの後の話が関係してくる。そのため、省略しつつその辺りの話を書いてみる。

 日本神話では国を生んだ神として夫・伊耶那岐(イザナキ)と妻・伊耶那美(イザナミ)が登場する。
 この二柱の神様は、いろいろな自然現象を象徴する神々を生み出していったのだが、あるとき、火の神(ヒノカグツチ)を出産した際にイザナミはやけどを負って死んでしまう。

 死んでしまった妻・イザナミを慕って、夫・イザナキが黄泉の国に向かい、イザナミを現世に連れ戻そうとする。イザナキはイザナミから、現世に連れ戻るまで決して後ろを振り返ってはいけないと言われていたが、振り返ってしまう。そこには腐敗したイザナミがいた。

 イザナキはびびって逃げ出し、何とか現世に戻る。そこで、黄泉の国での穢れを落とすために水で左目・右目・鼻をすすぐと、左目から天照大御神(アマテラスオオミカミ)、右目から月読(ツクヨミ)、鼻から須佐之男(スサノオ)の三柱の大神が生まれる。イザナキはとても喜んで、長女アマテラスに高天原(タカマノハラ・天の国)を、長男ツクヨミには夜を、次男スサノオには大海原を治めるように命じる。
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 ツクヨミはほとんど登場しないため、アマテラスとスサノオを中心にして話が続く。次男坊で末っ子だったためかスサノオはいろいろ問題を起こしたりすごいことをやってのけたりするが省略。アマテラスは天つ神の祖になり、スサノオは国つ神の祖になる。ここに天つ神と国つ神の二系統の神々の系譜ができる。

 やがて、スサノオの子孫として大国主(オオクニヌシ)が登場し、葦原中国(アシハラノナカツクニ・日本)を統一する。それを見た天つ神が葦原中国を欲しがり・・・国譲りの話になる。

 大国主から国を譲ってもらってから、天つ神系の神様が葦原中国を治めることになるが、その途中で国つ神系の神様と結ばれて子孫を残す。ここで、二つの系統に分かれていた神々が一つになる。神話上で出雲系と一つになることで、大和政権は征服者から正当な支配権をもつ根拠を得ることになった。
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そういう有力な見解があります。
古代史は遺跡や資料も限られているので、実際のところはどうなのか分かりません。
でも、神話から未知の古代史を探るというのはとても面白いんだな。
いつかいろいろな証拠が出てきて、人類はどこで発生して、どう散らばっていき、どう文明が広がって交わっていったのかが分かれば良いなあと思う。



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by mlsenyou | 2012-05-16 15:28 | 出雲 | Trackback | Comments(0)
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3年半リーマン生活の後、半年間、中国+東南アジア10カ国を旅する。
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