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by mlsenyou
 
カテゴリ:中国( 39 )
 
中国の旅路・目次
~ルート~
 1.日本・神戸港→中国・上海(新鑑真号)。
 2.上海杭州(列車)
 3.杭州広州(列車)→珠海(バス)
 4.珠海広州(バス)→地下鉄三元里駅近辺(タクシー)
 5.三元里広州駅近辺(地下鉄)
 6.広州昆明(飛行機)
 7.昆明大理(列車)→大理古城(現地ツアー途中離脱)
 8.大理古城麗江(バス)
 9.麗江大理古城(バス)
10.大理古城大理(バス)→昆明(列車)
11.昆明河口(バス)
12.河口→ベトナム・ラオカイ(徒歩)

中国大使館へはここをクリック!

~目次~
 1.上海へ…1~上海到着~
 2.上海へ…2~発展する都市~
 3.上海へ…3~裏通りの人々~
 4.上海へ…4~味の素とヌキ床屋~
 5.中国鉄道1~没有~
 6.中国鉄道2~一行だけの英文~
 7.杭州広州間1~古き良き老人~
 8.杭州広州間2~香港商人~
 9.珠海1~張さんお茶目~
10.珠海2~アンモー~
11.地下鉄三元里駅前ホテル(広州)
12.ベトナム大使館1~大使館はどこですか?~(広州)
13.ベトナム大使館2~モノマネ大会~(広州)
14.ベトナム大使館3~そして申請へ~(広州)
15.ホテル探し(広州)
16.広州の長い5日間
17.久々の日本人(広州)
18.切符断念(広州)
19.恐怖の飛行機(広州~昆明間の空)
20.カメリアホテル(昆明)
21.花粉症!?(昆明)
22.駅でぼんやり(昆明)
23.大理でトホホ(大理)
24.一日観光(大理)
25.降りる場所(大理)
26.旅と血液型
27.大理古城
28.どういたしましてに感動する。(大理)
29.電気の切れた夜(大理)
30.オーバーヒート(大理~麗江間)
31.ムーフ(麗江)
32.先生…?(麗江)
33.麗江観光
34.笑顔で蹴る人(大理)
35.河原で語る(大理)
36.メロディーを知らない歌(昆明)
37.クサイアシ(昆明~河口)
38.国境越えの日1~四川系麻婆豆腐~(河口)

ベトナム編
メイン目次

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by mlsenyou | 2004-09-25 13:10 | 中国 | Trackback | Comments(0)
 
クサイアシ(昆明~河口)
昆明駅近くのバスターミナルから河口行きの夜行バスに乗った。
乗客はほとんどが中国人、外国人は私以外にポーランドのカップルがいるくらいだ。

バスの中は、鉄パイプの狭い二段ベッドが三列に置かれている。トイレはないらしい。お世辞にも快適とはいえない。
足がはみ出る二段ベッドの上段に入り、毛布をかぶった。毛布は使い古されて汗がしみこんでいるのか、謎のにおいがする。

そのうち謎のにおいは強まっていった。これは毛布だけのにおいではない。そしてこのにおい、例えるなら濃縮ソラマメ500%。発生源に触れたらしばらく残りそうなにおいだ。
どうやら猛烈にくさい足の持ち主が乗っているようだ。周りを見渡すが他の人は平然と寝ている。
おのれ、平然と寝ているとは図太い奴だ。いったい犯人は誰なんだ!


…俺か!!

かぶった毛布の中から猛烈に足のにおいがする。靴は単純に言って失神級。とても枕元に置いておけるものではない。靴を足下に置きながら考えた。
中国滞在の3週間、ほぼ毎日、何時間も同じ靴で歩き回った。雨の日も風の日も、暑い日も寒い日も、何時間も履きっぱなしだった。水溜りにも踏み込んだ。そりゃくさくなるのも当たり前か。河口の宿に着いたらすぐに洗おう。

ふと下を見てみると、下段ベッドの中国人が私の足元に枕を置いていた。
出発したばかりのこのバスは明け方に着く予定だ。あと数時間は走り続けるだろう。


…ご愁傷様。

国境越えの日1~四川系麻婆豆腐~(河口)
中国・目次
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by mlsenyou | 2004-09-25 13:08 | 中国 | Trackback | Comments(0)
 
メロディーを知らない歌(昆明)
ところで、思い出の曲というのはあるだろうか。
それを聞くと、当時の様々な記憶がよみがえってくるような曲だ。
幸いにして私もいくつかそういう曲を持っているのだが、この旅を続けていくうちにもう一つ大切な曲が加わった。

…Sと河原で語った後、大理を離れ、昆明に戻った。
夜行列車を使ったから早朝の到着だ。今日は昆明に泊まらずにそのまま移動しようと思う。目標はベトナム国境に面している街、河口だ。いよいよ中国も終わりに近づいている。長いようだが過ぎてしまえば短いものだ。
とりあえずメールチェックをしたいので、カメリアホテルまで歩いた。大理にいる間はなぜかインターネットが全く使えなかったのだ。この頃、新種のウィルスが世界中で猛威を奮っていたのだが、ひょっとしたらその影響なのかもしれない。

カメリアのインターネットは普通に使えた。
メールチェックをする。友人から何通かメールが届いていた。その内容には最近の世界情勢を教えてくれるものも多いし、近況を教えてくれるものもある。前者は旅をする上での目安になるし、後者は寂しさを紛らわしてくれる。
一人旅は時によっては孤独との闘いにもなる。そんな時に近況を教えてもらうと、その人たちを身近に感じて力強くなってくる。
インターネットが広まったおかげで本当に旅がしやすくなったと思う。同時にネットが無かった時代の旅人の逞しさに尊敬する。

メールを読み進め、やがてある友人からのメールに移った。
彼のメールには歌詞が書かれていた。「自分の好きな曲で、きっと旅に合う曲だと思う」という言葉と共に。
曲を読んでみる。
題名は「Stage of the ground」
bump of the chickenの曲だ。

その頃、bump of the chickenの名前は知っていたが、まだ聴いたことはなかった。
読んでいくうちに、その歌詞が持つ世界に私は引き込まれていった。

「飛べない君は歩いていこう
絶望と出会ったなら手をつなごう」

「迷いながら 間違いながら 歩いていく その姿が正しいんだ
君が立つ 地面はホラ 360度すべて道なんだ」

「孤独の果てに 立ち止まる時は 水筒のフタを開ければ
出会いと別れを重ねた自分の顔がちゃんと写る」

少し経験した事、これから経験するかもしれない事が頭の中に浮かんできた。
この旅を終えた時、この歌は私の中でどんな意味を持つことになるのだろう。

メロディーを知らない歌、それは見知らぬ者への憧れに近く、想像の中で様々な形に変化していく。
旅が終わるまでの間、この歌は無数のメロディーにのって私の頭の中を流れていった。

「那由多に広がる宇宙 その中心は 小さな君」

クサイアシ(昆明~河口)
中国・目次
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by mlsenyou | 2004-09-21 11:27 | 中国 | Trackback | Comments(0)
 
河原で語る(大理)
No,4ゲストハウスのドミトリーに戻る。
チェコ人の二人はまだ泊まっていた。翌日チェックアウトするらしい。
私も明日は列車に乗って昆明まで戻るつもりだ。馬車を降りた後、古城周辺の寺をいくつか見てまわったので、疲れてすぐに寝てしまった。
この夜、悪夢を見る。悪夢に叫び、その寝言で自分も目覚めた。
「しまった」と思い、ふと周りを見まわすと、一人飛び起きて辺りをキョロキョロ見回していた。

朝、起きてチェックアウトの準備をする。
チェコの二人がドミトリーにもう一人日本人がいることを教えてくれていた。出る前に挨拶をしておこう。
日本人が戻ってきた。彼は夜中キョロキョロしていた人のベッドに向かっている。どうやら私の寝言で起こしてしまった相手だったらしい。

彼の名前は、とりあえずSとしておく。Sも「たびそら」を見ていた。彼は小型のPCを持って旅を続けている男だった。デジカメを持つ旅人は多いのだがPCを持つ旅人は珍しい。持ち運びに気を使うが、デジカメのデータをおとしたり、音楽や旅情報を詰め込んでおいたり…とPCがあると旅の幅が広がるのは確かだ。
チェックアウトした後、Sと大理新街へ向かった。
彼はお腹の調子を崩し気味だったので、まずは薬局を探した。乳酸菌の薬を買う。私の持っている中国語会話帳に「乳酸菌」が載っていたことからすると、やはりお腹の調子を崩す人は多いようだ。そういう私も中国に入ってから多少調子を崩している。
しばらく街を探索した後、公園辺りで宴会をしようということになった。

公園がなかなか見つからないので、近場にあった河原で宴会することになった。
ひまわりの種を食べながら川の流れを見つめる。麗江を比べると大理の川はお世辞にもきれいとはいえない。住民の生活排水が混ざり、水質はだいぶ落ちている。川の端には洗剤らしい泡もあった。そういえば、珠海の濁った川の名前が「パールリバー」だったのを思い出した。あの時は名前負けした川に苦笑した。この川も水質に合わないような美しい名前をつけられているのだろうか。
そんな川を見ながらとりとめのない話をする。一番盛り上がったのは「ビル・ゲイツをもてなす方法」の話だった。彼は世界一の金持ちだから、簡単なもてなしでは喜ばないだろう。彼を喜ばせるにはどんなもてなしをすればいいのだろう…こんな話をしながら見る夕暮れはどこか懐かしさを感じる。
ひまわりの種で黒く汚れた指をなめながら、ゆったりと流れる時間を久々に楽しんでいた。

メロディーを知らない歌(昆明)
中国・目次
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by mlsenyou | 2004-09-20 10:34 | 中国 | Trackback | Comments(0)
 
笑顔で蹴る人(大理)
一泊二日のごく短い麗江観光を終え、大理に戻る。
今度は工事か。大型車両が道をふさいで何かをしている。
結局それが長引き、バスは大幅に遅れて大理に着いた。
バスは急いでいたらしい。集金担当の男は私の方を見ながら携帯で誰かと話をしている。それを聞いた客がさらに私を見て嫌な笑いをしている…何か良くない予感がする。

案の定、バスは大理古城の街まで行くことなく、幹線道路の「大理古城辺り」で私は下ろされた。あいつら俺が地理に詳しくないからって、はしょったな!上を見ると青い看板に白抜きの字で「古城」。遠くを見るとだいぶ先に古城の街らしいものが見える。歩きでは時間がかかりそうだ。

降りたもんは仕方ないから歩くか、と思った時、絶妙のタイミングで馬車がやって来た。どうやら私を迎えに来たようだ。さっき携帯で私を見ながら話していたのは馬車を呼ぶためだったのかもしれない。馬車に乗り「古城の街まで」と告げると、分かってる、と言わんばかりに男は笑顔で馬を進めた。

馬車は揺れた。車上から写真を撮ろうとするが、あまりに揺れるのでなかなか撮るタイミングがつかめない。私の様子に気づいていないのか、男はさらに馬を加速させる。馬の蹄の軽やかな音を聞いているうちにカメラはどうでもよくなった。一枚撮ったからまあいいか。

しばらく走り続けていると馬が立ち止まった。疲れたらしい。いくら男がムチを使っても馬は歩こうとしない。すると男は笑顔で馬車から降りて馬に近寄った。そして馬の尻を思い切り蹴飛ばし始めた。笑顔で。
ものすごい蹴りが何度も馬の尻に入る。男は笑顔を絶やさない。
馬は「ちょっと、やめてよ~」という程度に嫌がる。やはり体が大きいからそれほどのダメージではないのか。なかなか動かない馬に男はさらに笑顔で蹴り続ける。

「ほら動け!動くんだ!」
そう言っているように聞こえる。愛なのか虐待なのか、蹴りを入れている時の男の笑顔がよく分からない。そういえば、広州から珠海に行く途中の張さんも笑顔で怒っていた時があった。この国の人たちは笑顔で怒るのだろうか?

ようやく馬が歩き始めた。
男は笑顔のまま馬車に乗り、かけ声をあげて馬を導く。

そして古城に戻った。

河原で語る(大理)
中国・目次
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馬車の上から
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by mlsenyou | 2004-09-18 08:58 | 中国 | Trackback | Comments(0)
 
麗江観光
麗江2日目の朝は早かった。
まだ辺りが薄暗い時間に起きて、タクシーで山まで向かう。大理のNo,4ゲストハウスに2泊分の料金しか払っていないから、今日か明日の朝には帰らなければならないからだ。そうしないとNo,4のドミトリーにメインのリュックを置きっ放しにできる理由がなくなってしまう。

タクシーの運転手は麗江の宿、新華客桟経営者の親戚だった。宿の人たち同様、彼も親切で、私のデタラメすぎる中国語を何とか理解しようと耳を傾けてくれる。英語は話せないようだ。
彼と会話になってない会話をしながら山を目指した。街から見える山はすぐ近くにあって、すぐに到着しそうだが、走ってみると意外と遠い。
運転しながら彼は中国語の曲を口ずさみ始めた。そしてある曲に入った時、それは耳にしたことのあるメロディーだった。

日本の曲で、千昌夫が歌っていた「北国の春」だ。
白樺~青空~南風~♪という曲を聴いたことのある人は多いだろう。言葉は違えどもメロディーは同じ。すぐに分かった。彼はこの歌が好きらしい。
とりあえず日本語で歌ってみる。歌が下手だったからか、日本語が分からなかったからか、彼は不思議そうな顔をしていた。

その後、山に着き馬に乗る。馬で山を登るらしい。
私の乗った馬の担当は少年だった。鼻の下に光るものがある。鼻水だ。色といい、たれ具合といい、見事なまでの青っぱなをたらしている。
…そういえば、小学校の時、同じクラスでこの少年と同じくらい見事な青っぱなをたらしていた子がいた。日本と中国の青っぱな少年。彼らに共通する点は…
ずっと青っぱなをそのままにしていることだ。
…かゆくなってこないのだろうか?
馬をひく少年の鼻を見るたびに余計な心配をしてしまう。
少年は馬が自分に従わず立ち止まってばかりいるので、とても悔しそうにしている。鼻はたらしたままだ。
結局、山を降りるまで、少年の鼻の下は輝きを放ち続けていた。

少年の鼻を強調してしまったが、麗江の山は美しい。ここから流れ出る雪解け水は街の人々に豊かで清らかな水の恵みをもたらす。清らかで冷たい水だ。
その水を眺めながら「ここでワサビの栽培をして日本に輸入したら儲かるだろうか?」と何度も考えた。我ながらもう少し純粋に感動したかった。

笑顔で蹴る人(大理)
中国・目次
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鼻たれ君
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by mlsenyou | 2004-09-17 13:27 | 中国 | Trackback | Comments(0)
 
先生…?(麗江)
麗江の街には演奏場がある。伝統的な民族音楽を演奏してくれるらしい。
伝統音楽の類にはやはり興味がわく。そこで宿のお母さんに場所を案内してもらった。

「今日は偉い先生が来てるんだ」
こう説明してくれたのはガイドをしてくれた宿の息子だ。でも、案内はお母さん。彼は友達とライブに行くらしい。昼間、広場でステージの準備作業を見かけた時に言っていた。何でも有名なバンドが来るとのこと。年齢不詳に見えてもそこは17歳、趣味はギターとパソコンだ。余程、ライブを楽しみにしていたのか、友達が迎えに来ると飛び出すように出かけてしまった。それでも「麗江の街を楽しんでくれ」と言い残すところが素晴らしい。自分が17歳の頃だったら「それじゃまた」くらいしか言えなかっただろうな。

演奏場でチケットを買い、席に座る。
こんなにいたんだ!と思うくらい外国人がいた。ただ、大理古城とは違って年配の旅行者が多い。単に伝統音楽を聴く年齢層の問題で、若い層はライブに行ってしまったのかもしれないが。
中国人の客もかなりの人数だ。いたるところで中国語の会話がなされている。麗江の街は中国人にとっても魅力的な観光地なのだろう。

しばらく待っていると演奏隊が入ってきた。琵琶に似た楽器を持っている女性やドラを持った男性、見慣れない楽器を持った人たちが続々と入ってきて各自の席に座る。
そのうち、ヒゲをたくわえた威厳のありそうな老人が入ってきた。おそらくこの人が先生だろう。気のせいか、目がショボショボしてるようだ。

司会の女性が中国語で演奏隊の紹介を始める。「ようこそ当演奏会へ!」のようなことを言っているのだろうが、詳しい内容はさっぱり分からない。
やがて演奏が始まった。

彼らが演奏し始めた曲は、序盤は懐かしく、やがて宮廷音楽のようになり、壮大な盛り上がりで終わる。感動した!
続いて次の曲が始まる。
彼らが演奏する曲は、序盤は懐かしく、やがて宮廷音楽のようになり、壮大な盛り上がりで終わる…感動した。
そして新しい曲が始まる。
序盤は懐かしく、やがて宮廷音楽のようになり、壮大な盛り上がりで終わる。

さらに次の曲…

同じじゃん。

聴き慣れないジャンルのせいか、それとも曲の流れが似ているせいか、若干の違いはあるにせよ、ほとんど同じに聴こえてしまう。
集中力を欠いてしまい、あくびをかみ殺していた。ふと見ると先生は舞台の上で堂々とあくびをしている。さすが先生!それから私の視線はことあるごとに先生に向かう。
…演奏中、目を閉じながら面倒くさそうに楽器を鳴らす先生。
…自分のパートが少ないのか、キョロキョロと周りを見回す先生。
…もじもじしている先生。
…何と!突然立ち上がって舞台から出て行ってしまった!ちなみにそっちは楽屋とトイレしかない。演奏中にトイレに行ってしまったのか!?
しばらくして先生は戻ってきた。そして次の演奏中、先生は確実に寝ていた。

曲が半分以上終わり、途中で各パートの紹介が始まる。
紹介されると彼らは立ち上がって挨拶をし、楽器の説明をするようにごく短い曲を奏でる。そのたび拍手が起こる。
そして次は先生の番だ。
先生は紹介を受けると勇ましく立ち上がった!そして小さいドラのような楽器を「コンッ」と鳴らす。
拍手がない。
先生は「えぇっ!?」っという顔をしてしゃがみこんだ。そして次に紹介を受けた老人が立ち上がると…
盛大な拍手が起こった。
老人は落ち着いた威厳のある態度のまま穏やかな笑みを見せ、場内の拍手を包み込むように手を振り返す。そこで私は気づいた。

先生を間違えてた。

…演奏場を離れ、宿に戻ると宿の姉さんがソファーでくつろぎながらドラマに熱中していた。姉さんはドラマから目を離さずに聞いてきた。
「演奏良かったでしょ」
「…うん」
その後、姉さんと一緒にぼーっとドラマを見ていた。

麗江観光
中国・目次
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麗江の山
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by mlsenyou | 2004-09-16 10:08 | 中国 | Trackback | Comments(0)
 
ムーフ(麗江)
バスを降り、客引きと交渉して宿に泊まる。新華客桟、20元だ。
もっと安い宿もあったが、街の案内をしてくれるというのでここを選んだ。
客引きに連れられ宿へと向かう。
バスターミナルのあった場所は大理新街と同じく近代的な建物ばかりだったが、少し歩くと驚くほど美しい街並みがその姿を現した。この街は大理とはまた違う歴史を残しているようだ。
用水路を流れる水の透明度に驚いた。

チェックイン後、すぐに案内をしてもらった。
宿の若い男が案内してくれるらしい。男は慣れた素振りで案内を始めた。
それにしてもきれいな街だ。様々な文化が混ざり合ったような、どこか懐かしくてどこか新鮮な印象のする街だ。この街は大理よりも紅と曲線を大事にしているような気がする。
そして繰り返しになってしまうが水が本当にきれいだ。山からの雪解け水のせいだろう。この美しい街と水を知っていたなら、荷物を全部持って長期滞在していたことだろう。一泊二日の予定で来てしまったことを少し悔やんだ。

街に見とれながら歩いているうちに、案内の男が「ムーフ、ムーフ」と言っているのに気がついた。
こいつは何をムフムフ言ってるのだろう?気持ち悪い奴だな。
怪訝に思いながら話を聞いてみると「ムーフを見るだろう?」と言っている。どうやらムーフは何かの名前のようだ。名前から想像するとガチャピンの相方のような動物の気がする。
そんなわけない。でも、そうであって欲しい。

案内の男に見ることを告げ、案内してもらう。
ワクワクしながら連れられていくと、そこにあったのは木造の建物だった。「木府」と書いてある。
木府?
木府…キフ…モクフ…ムーフ・・・ああ、そういうことか。動物ではないことに少しガッカリするが、納得して木府に入った。

麗江は街そのものが世界遺産になっている・・・らしい。
ここは文化の交わる場所だった・・・らしく、歴代王朝の行政機関が置かれていた・・・そうだ。そして木府はその官邸だった・・・らしい。瓦屋根の美しい建物が長い渡り廊下につながれてたくさん建てられている。
木府は山の斜面に合わせて立てられているので、一番高い場所からは街を一望できる。街を眺めると昔ながらの瓦屋根が地面を覆いつくしている。新街のビルが多少景観を乱しているのが残念だった。

宿に戻り、案内の男としばらく話をする。年齢を聞いてみると「何歳に見える?」と逆に聞かれる。
彼は年齢不詳の外見をしていて、年上とも若者とも見える。
ガイド慣れしていたので年上と読み、30歳と答えたところ、実際は17歳だったそうで「そんなに老けて見えるかな…」としばらく落ち込んでいた。

先生…?(麗江)
中国・目次
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木府から見た麗江の街並み。
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by mlsenyou | 2004-09-15 10:21 | 中国 | Trackback | Comments(0)
 
オーバーヒート(大理~麗江間)
大理の街から麗江に向かう。
出発前、No.4ゲストハウスに二日分の宿泊費を払ってメインのリュックをドミトリーに置いて行った。
何しろこのリュックは旅を始めた当時、重さが17kgもあった。旅に使いそうな物を不必要に詰め込みすぎてしまったためだ。必要な物はたいてい現地でそろえられる事に気づいたのは上海に着いてすぐの事だった。
サブリュックに金と一日分の着替えを入れて出発すると、それまでの足取りが嘘のように軽い。新鑑真号で会ったバックパッカーの荷物は8kgだった。旅を重ねると本当に必要なものしか持たなくなるのだろう。

話は戻る。屋台で0.5元の朝食をとった後、バスに乗り込んだ。公共バスだ。ミニバスと言った方がいいのかもしれない。
入るとすでに荷物が床を占領している。荷物は主に農作物だった。どこかで買ってきたのか、それともこれから売りに行くのか。ここではバスはトラックの役目も果たしているようだ。バスは年季の入ったエンジン音を響かせて山道を走り出した。

バスは山道を走り続けた。
大理を象徴する大きな湖は次第に遠く、小さくなっていき、やがて山道に隠れていく。
山には大理石を切り出した後のような石片が無数に散らばっている。石片の周りには木はあまり生えていないが、遠くの山々には木が繁っている。
私は本を読むことにも飽き、切れることのない山景をバスの中からぼーっと眺めていた。乗客が隣りと話したり寝ていたりするのは日本とそれほど変わらない。

長い山道を走っているうちに突然バスが停まった。
バスの人間が床を開いてエンジンクーラーのバルブを開ける。すると水が飛び散った。一瞬だったが水は勢いよく飛び、私の腕にも少しかかった。
熱い。
どうやらオーバーヒートしてしまったようだ。

何もない場所でしばらく待ち、エンジンが冷めるのを待つ。このバスは何度もオーバーヒートするのだろうか。運転手達は焦ることもなく、手慣れた仕草でペットボトルの水をかけてエンジンを冷まそうとしている。
結局これが影響し、麗江に到着したのは予定から一時間を過ぎた頃だった。
バスターミナルにつくと早くも客引きが群がっている。

ムーフ(麗江)
中国・目次
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by mlsenyou | 2004-09-14 10:08 | 中国 | Trackback | Comments(0)
 
電気の切れた夜(大理)
確か外人通りだったろうか、安宿やバーなどが並ぶ通りはそんな名前だったと思う。そこではあちこちで英語が聞こえ、金髪の率がグンと増えた。こんなにいたのか!と驚くほど白人が多い。

外人通りを抜け、宿の値段と空き状況を聞きながら通りを歩く。良さそうな宿は満員になっている。
日もだいぶ暮れてきた。夕方という時間帯を過ぎてしまったようだ。
少しくたびれながら薄暗い通りを進むと、やがて落ち着いた雰囲気の宿が見えてきた。N04ゲストハウスだ。空き状況を聞くとドミトリーが空いているらしい。値段を聞いて驚いた。
10元。
広州の宿は120元。肉まん10個で一泊できる。もっともこっちの肉まんは0.5元だから20個分になるのだが。
もちろん宿の質には雲泥の差があるが、それにしても安い。この街に外人通りが出来て白人達が集まるのも納得できる。迷わずチェックインした。

鍵を受け取りドミトリーに入ろうとする。しかしなかなか鍵が開かない。
いろいろと試行錯誤しているうちに中から鍵が開き、ドアが開いた。
「この鍵、開けるにはコツがいるのよ」
開けたのはチェコの女性だった。中国に留学しているらしい。同級らしいもう一人のチェコ女性と二人で微笑んでいた。
彼女達は正規の鍵の開け方と、窓から手を入れて開ける裏技の両方を教えてくれた。この部屋には他に日本人と上海人がいるらしいが、まだ帰ってきていないようだ。

彼女達と少し話した後、シャワーを浴びに行った。
シャワーはシャワー部分がとれていて、高い所についている普通の蛇口と化していたが、暖かいお湯が出る分、カメリアよりも心地よい。
頭を洗っている途中、突然辺りが真っ暗になった。停電だ。
泡まみれの頭を何とか洗い、手探りでタオルを使い、服を着る。靴下とジーパンを落として濡らしてしまった。びしょびしょで気持ち悪い。せっかく今日はうまく行ってると思っていたのに結局はこういうオチか!

しかし、今日はこれだけではなかった。
服を着てシャワー室を出る。辺り一帯が停電になってしまったのだろう。外は真っ暗になっている。早く部屋に戻ろう。
何となく空を見た。そして私は動くことを忘れた。
闇の中に無数の星々がきらめいている。
夜空には、地上の明かりに捕われていた星々の影達が、束の間の解放を喜ぶかのようにその手を広げ無限の瞬きを楽しんでいる。
停電が終わるまで…
ふと気づくと、利便さに再び捕われいく星々を惜しむかのように、たくさんの人たちがただ、ただ、息をのんで空を見上げていた。

オーバーヒート(大理~麗江間)
中国・目次
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by mlsenyou | 2004-09-13 10:50 | 中国 | Trackback | Comments(0)


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プロフィール
1976年の早生まれ
埼玉県出身。
3年半リーマン生活の後、半年間、中国+東南アジア10カ国を旅する。
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